散歩動画
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散歩マップ
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今回の散歩コースは、六本木ヒルズと東京ミッドタウンを繋ぐパステルグリーン色のルート。
- そのほかの散歩コース
- 六本木散歩
- 六本木ヒルズ、テレビ朝日、毛利庭園、東京ミッドタウン、檜町公園、六本木交差点、六本木駅
- 恵比寿・代官山・中目黒散歩
- 代官山 蔦屋書店、ヒルサイドテラス、恵比寿駅、代官山駅、中目黒駅
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- 六本木散歩
散歩コース詳細
前回の記事の振り返り
前回の記事(六本木・麻布十番散歩コース:六本木の夜景すべてとけやき坂イルミネーションを堪能する)では、ロアビルのある六本木五丁目交差点から六本木ヒルズまで散歩しました。
麻布十番や六本木 蔦屋書店、六本木けやき坂通りなどを歩きながら、東京タワー、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン、麻布台ヒルズなど、六本木のランドマークの夜景がすべて見られる散歩コースでした。
六本木ヒルズから散歩開始
今回の散歩コースでは、六本木ヒルズアリーナから散歩開始です。
六本木ヒルズアリーナについては、前回の記事(六本木・麻布十番散歩コース:六本木の夜景すべてとけやき坂イルミネーションを堪能する)で紹介しました。
六本木ヒルズアリーナの後方にある階段を上ります。
階段の左手にあるガラス張りの場所は、J-WAVEけやき坂スタジオです。
階段からは、六本木ヒルズアリーナが見渡せます。
六本木ヒルズアリーナの先にあるのは、テレビ朝日本社ビルです。
テレビ朝日のバラエティ番組『テレビ千鳥』で、テレビ朝日本社ビルの屋上やエントランスがよく使われています。
TBSは、赤坂見附〜赤坂を散歩した時に歴史上の有名な事件との関わりやもともとどのような場所だったかなどを書きました。
今回の散歩コースのように、六本木けやき坂通り側から六本木ヒルズに入ると、『ママン』という大きな黒い蜘蛛のオブジェがある六本木ヒルズ 森タワーの地上入口前までに2つの階段を上ります。
上の写真は1つ目の階段の途中で、地下1階への入口があります。
非常に分かりづらいですが、六本木ヒルズアリーナが地下2階で、森タワーの地上入口前が2階となっています。
1つ目の階段を上りきりました。
ここは六本木ヒルズ ヒルサイド、けやき坂コンプレックスの1階です。
ハイブランドの服や靴、バッグが並ぶセレクトショップのエストネーションの1階入口もここにあります。
”迷路”・ウェストウォークの秘密
2つ目の階段を上って、2階へ向かいます。
六本木ヒルズは、2003年に六本木 蔦屋書店の前身・TSUTAYA TOKYO ROPPONGIとともに開業しました。
1986年から17年かけて再開発が行われました。
約400件もの地権者が参加した、民間では国内最大級の市街地再開発プロジェクトでした。
2階に着きました。
ここは大屋根プラザという場所で、期間限定のポップアップショップがよく出店しています。
毎年クリスマスマーケットが開催されているのも、この場所です。
左のほうへ進むと、エストネーションの2階入口があります。
エストネーションの2階入口の奥には、六本木ヒルズ ウェストウォークの入口があります。
六本木ヒルズは、建物やエリアごとに異なる建築家が設計しています。
商業エリアであるヒルサイドとウェストウォークの低層階は、商業施設(ショッピングモール)設計の世界的な権威である建築家のジョン・ジャーディが手掛けました。
日本では、ほかにもキャナルシティ博多やリバーウォーク北九州の商業エリアの設計も担当しています。
ウェストウォークは、急な山の斜面を思わせる壁と、壁の間を縫うように流れる川さながらの通路がいかにもジョン・ジャーディらしい渓谷風の商業空間です。
壁と通路であえて見通しを悪くすることで、歩み進めるごとに景色が変わるようにデザインされています。
自然と回遊させられる複雑な階層と迷路のような構造は東京ディズニーシーと似ていて、施設全体の分かりづらさがかえって何度も行きたくなる楽しさを生み出しています(参照:大規模空間における案内地図のデザインとわかりやすさに関する研究 – 池田 千登勢)
また、森タワ-やグランドハイアット東京は別の建築家が手掛けていますが、それぞれと接続するエリアはその施設のデザインのテイストを少し取り入れるなど、まるで緑地と砂地の境界が互いに影響を受け合って変化しているかのようなデザインは圧巻です。
ウェストウォークの内観は、下記HPで見られます。
「文化都心」をテーマに、建築家達が1つの街となるように設計した六本木ヒルズだからこそ見られる景観です。
そのままウェストウォークに沿って、道なりに外を歩きます。
ウェストウォーク沿いをぐるっと約1周して、先程2つ目の階段を上りきった場所の少し先あたりまで戻ってきました。
森美術館と東京シティビュー、毛利庭園へ
ミュージアムコーン(森美術館・東京シティビュー入口)に着きました。
森美術館は、森タワーの53階にあります。
都内には夜まで開館している美術館が複数ありますが、森美術館は22時まで(最終入館は21時30分)とかなり遅くまで開館しています。
東京シティビューは、森タワーの52階と屋上(スカイデッキ)(※スカイデッキは当面休業中)にあります。
森美術館と東京シティビューどちらかのチケットを購入すれば、もう一方の施設にも無料で入場できます。
夜に森美術館の展示を見てから東京シティビューで夜景を堪能し、ヒルサイドやウェストウォークをぶらぶらした後、六本木の街を散歩するという散歩コースを組むこともできます。
それぞれの施設で現在開催している展示は、公式HPより確認してください。
六本木ヒルズ ミュージアム・展望台 – ROPPONGI HILLS MUSEUM / OBSERVATORY
右側の階段を地下2階まで下りると、毛利庭園があります。
1952年〜1974年まで、毛利庭園の場所にはニッカウヰスキーの工場がありました(参照:今の六本木ヒルズに、ニッカの東京工場があったのをご存じかな?|ウイスキーの飲み方・おつまみ「わしのツイスキー」|NIKKA WHISKY)
現在の庭園にある毛利池の下にあった通称ニッカ池の水がきれいだったことから、井戸水をウィスキーにブレンドしていたそうです。
現在の毛利庭園は、六本木のお花見の名所です。
上の写真は2023年春に撮影しましたが、夜は特にライトアップされた夜桜と森タワーが見事です。
平日の夜でも混雑していますが、立ち止まらずに見るスタイルなので桜が満開の頃でも列が進まないほどではありません。
毛利庭園は5〜10分もあれば見終わるような小さな公園なので、桜が咲く季節に六本木を散歩する時はぜひ寄ってみてください。
六本木ヒルズで生まれた伝説vs都市伝説
今回の散歩コースに話を戻します。
ミュージアムコーンの手前で左に曲がり、森タワーの地上入口付近までやって来ました。
森タワーの地上入口前です。
66プラザという場所で、毎年夏になると何体ものドラえもんがずらりと並びます。
さらに奥へ進むと、東京メトロ日比谷線 六本木駅の改札に繋がる長いエスカレーターがあるメトロハットがあります(2024年2月撮影)
ルイーズ・ブルジョワの『ママン』です。
六本木けやき坂通りを散歩した時にも六本木ヒルズのパブリックアートを見ましたが、『ママン』はそのなかでも1番知名度のあるパブリックアートと言えるかもしれません。
森タワーです。
森タワーは、コーン・ペダーセン・フォックス・アソシエイツ(KPF)の創設者であり建築家のウィリアム・ペダーセンが設計しました。
KPFは超高層建築を得意としていて、世界中の超高層ビルの設計を手掛けています。
どっしりとした胴体を複数の形が異なるプレートが覆う外観は、甲冑のイメージで日本らしさを表現したそうです。
夜にライトアップしていると分かりづらいですが、昼間に見ると確かに甲冑に似ているように見えます。
森タワーといえば、やはりヒルズ族を思い浮かべる方も多いと思います。
ヒルズ族は、主に森タワーに本社を置くIT業界のベンチャー企業や投資ファンドの代表、六本木ヒルズレジデンスに住む人を指します。
代表的な人物は、ホリエモンの愛称で知られる株式会社ライブドア代表の堀江貴文や楽天グループ株式会社の代表・三木谷浩史、株式会社サイバーエージェント代表の藤田晋などです。
ヒルズ族が森タワーに本社を置いていた会社は、移転して別の場所で事業を続けているケースが多いです。
しかし、六本木ヒルズの開業からわずか数年のうちに、ライブドア事件や村上ファンド事件など衝撃的な事件が起きたり、事業が立ち行かなくなって退去したりする会社が立て続きました。
そうした短期間での栄枯盛衰や風水などの影響から、六本木ヒルズは逆パワースポットとも噂されています。
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※参考文献※
六本木ヒルズについては、下記HPより学ばせていただきました。
詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。
- 建築家とデザイン | 六本木ヒルズ – Roppongi Hills
- 六本木ヒルズ:コンセプト・開発経緯|主要プロジェクト|森ビル株式会社
- 六本木ヒルズの入居企業をマップ化して見えた“ヒルズ族”の栄枯盛衰 − オリコンDサイエンス
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森タワーを通り過ぎて左手に進むと、ビームスがある側のウェストウォークの入口があります。
今回の散歩コースでは、反対側の右手に進みます。
首都高速3号渋谷線・六本木通り沿いを歩く
道なりに進み、首都高速3号渋谷線・六本木通り沿いに出る階段を下ります。
階段を下りて右側を見ると、ザラなどが入っている六本木ヒルズ ハリウッドビューティープラザと東京タワーが見えます。
東京タワーは、階段を下りる前にいた66プラザからも見えます。
また、このあたりで振り返ると、森タワーが遮るものなくきれいに見えるので、撮影スポットにおすすめです。
首都高速3号渋谷線・六本木通り沿いを、六本木交差点のほうへ向かって歩きます。
首都高速3号渋谷線・六本木通りは、六本木〜六本木一丁目の間あたりを散歩した時にも歩きました。
東京メトロ日比谷線 六本木駅1a出口です。
六本木の表と裏の中心・六本木交差点へ
シェイクシャック 六本木を少し越えたあたりで、反対側の歩道に渡ります。
引き続き六本木交差点方面に向かって歩きます。
六本木駅4b出口に着きました。
六本木といえば、暴力団絡みの事件のイメージも強いと思います。
六本木駅4b出口の手前で左の路地に入ると、TSK・CCCターミナルビルの跡地があります。
TSK・CCCターミナルビルは、六本木三丁目〜五丁目を散歩した時に本部を見た暴力団が拠点としていたビルです。
大規模な会員制高級クラブのTSK・CCCターミナルには、政財界や芸能界の面々、大企業の代表などさまざまな人が集まりました。
現在は六本木七丁目計画として工事が進んでおり、2024年秋頃に22階建てのビルが建つ予定です。
六本木交差点に着きました。
首都高速3号渋谷線の下に斜めに配置された白いドット状の照明は、石井幹子の『六本木 ライト・ストリーム』という光の小川をイメージしたアートです。
石井幹子は、東京タワーやレインボーブリッジ、日本武道館などを手掛けた照明デザイナーです。
東京タワー周辺を散歩した時に、その偉業について触れました。
六本木でラーメンを食べるなら
首都高速3号渋谷線・六本木通りに沿って横断歩道を渡り、左に曲がります。
東京ミッドタウンのほうへ向かって歩きます。
左側を走る大通りは、外苑東通りです。
外苑東通りは、前回の記事(六本木・麻布十番散歩コース:六本木の夜景すべてとけやき坂イルミネーションを堪能する)で散歩したロアビル(六本木共同ビル)の前も通っていました。
六本木には、人気のあるラーメン店が多くあります。
なかでも人気な入鹿TOKYO 六本木や天鳳、麺屋武蔵 虎嘯はこのあたりにあり、そのほかの人気ラーメン店も六本木交差点か六本木ヒルズの周辺に集まっています。
好みにあうラーメン店をいくつかピックアップしてから六本木を散歩し、その日並んでいなかったラーメン店に入るのもおすすめです。
都営大江戸線 六本木駅7出口です。
信号を渡り、そのまままっすぐ進みます。
左端のほうに紫色のピラミッドのような形の照明が見切れていますが、これはNTTドコモ代々木ビル(ドコモタワー)です。
JR山手線/中央・総武線(各駅停車)、都営大江戸線 代々木駅の駅前にありますが、ちょうど間に明治神宮外苑や新宿御苑があって高い建物がないのでしっかり見えます。
明治神宮外苑は、外苑前〜青山一丁目を散歩した時に歩きました。
東京ミッドタウンの気になる”アレ”
東京ミッドタウンに着きました。
中央に穴が開いた黒色のオブジェは、安田侃(やすだかん)の『妙夢』です。
外苑東通りを挟んで向かい側には、誰もが耳にしたことがある有名な暴力団の本部があります。
また、先程通った都営大江戸線 六本木駅7出口の手前で、同じく外苑東通りを挟んで向かい側の路地を入ると、元横綱・朝青龍の引退のきっかけとなった事件が起きたクラブがあります(参照:六本木と反社会的勢力|東京の探偵 – Japan PI)
江戸時代〜戦後直後の六本木の歴史や、「おしゃれで外国人が多い街」という六本木のイメージができた経緯については、赤坂〜東京ミッドタウンの檜町公園方面を散歩した時に触れました。
その後、1959年にテレビ朝日が開局すると、芸能関係者やアーティスト、海外文化に憧れる若者が集まるようになって六本木族と呼ばれます。
六本木族の代表的な人物は、ムッシュかまやつや加賀まりこなどです。
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※参考文献※
六本木の歴史については、下記HPより学ばせていただきました。
詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。
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東京ミッドタウンの奥のほうへ歩いていきます。
東京ミッドタウンの裏にある檜町公園は、赤坂〜東京ミッドタウンの檜町公園方面を散歩した時に歩きました。
東京ミッドタウン ミッドタウン・タワーやミッドタウン・イーストなど各棟についても、その時に触れました。
また、2018年に開業した東京ミッドタウン日比谷は、東京駅から丸の内を散歩した時にイルミネーションを見に行きました。
つきあたりを左に行くと、東京ミッドタウン ガレリアの入口があります。
3階にはサントリー美術館があります。
無印良品やユニクロなどがある、東京ミッドタウン プラザの地下1階に下ります。
プラザ地下1階の無印良品の前に着きました。
目の前にあるグレー色のオブジェは、『意心帰』です。
先程東京ミッドタウンの入口で見た黒いオブジェの『妙夢』と同じで、安田侃の作品です。
『意心帰』を見て座れそうだなと思いながら通り過ぎる方も多いかもしれませんが、実は『意心帰』はストリートファニチャーなので座ってOKですし、『妙夢』もくぐったり座ったりしても問題ありません。
とはいえ、実際に座ったり、くぐったりする人はアートイベント以外では見かけたことがなく、周りの人も触ってはいけないものだと思っていることが多いので勇気がいります。
ひとりではなく複数人で行って、騒ぎすぎずにひっそりと楽しむのがおすすめです。
『意心帰』の手前を奥へ進んでエスカレーターを下っていくと、都営大江戸線・東京メトロ日比谷線 六本木駅の改札があります。
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