散歩動画
散歩マップ
★右上の□マークを押して別タブでマップを開き、本記事と見比べながら読み進めると分かりやすいです。
今回の散歩コースは、芝公園横を縦に伸びる濃オレンジ色のルート。
- そのほかの散歩コース
- 六本木散歩
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散歩コース詳細
きれいに大きく東京タワーが見える赤羽橋ルートで
都営大江戸線 赤羽橋駅の赤羽橋口を出て、都道301号線白山祝田田町線沿いに東京タワー方面へ少し進んだところにある三角州エリアから散歩開始です。
ENEOS Dr.Drive セルフ 芝公園SS越しに、すでに東京タワーが顔を出しています。
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東京タワーの最寄り駅は、下記の6駅です。
- 都営大江戸線 赤羽橋駅
- 東京メトロ日比谷線 神谷町駅
- 都営三田線 御成門駅
- 都営三田線 芝公園駅
- 都営大江戸線/浅草線 大門駅
- JR山手線/京浜東北線・根岸線 浜松町駅
最寄り駅といっても、1番近い赤羽橋駅は徒歩5分で、1番遠い浜松町駅は徒歩15分とだいぶばらつきがあります。
今回の散歩コースである赤羽橋駅経由は、近いうえに東京タワーがずっと大きくきれいに楽しめるルートです。
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赤羽橋駅赤羽橋口の前にある赤羽橋交差点は、首都高速都心環状線と環状三号線、桜田通り、都道301号線白山祝田田町線の合計4つの道路が合流している大きな交差点です。
環状三号線については、麻布十番〜六本木を散歩した時に触れました。
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今回の散歩コース沿いの都道301号線白山祝田田町線は、この赤羽橋交差点が終点の道路です。
皇居外苑に繋がる祝田橋の手前にある祝田橋交差点を起点に、日比谷公園に沿って霞ケ関駅や虎ノ門ヒルズ 森タワーの前を通って、赤羽橋交差点まで繋がっています。
日比谷公園と霞ケ関駅は、日比谷公園〜東京駅まで散歩した時に歩きました。
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右手に見える大きなビルは、4つ星ホテルのザ・プリンス パークタワー東京です。
宿泊はもちろん、ホテルの最上階にあるバーラウンジ・スカイラウンジ ステラガーデンでも東京タワーを目前に見られます。
東京タワー側の席が確保でき、2時間フリードリンク+バーフードで1人7,000円〜のプランや、土休日の15時~18時に利用できるアフタヌーンティー1人5,000円のプランなど、宿泊よりリーズナブルに利用できるプランもあるので、ちょっと贅沢したい時におすすめです。
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御成門駅付近にも、東京プリンスホテルというプリンスホテルがもう1つあります。
こちらでも、東京タワーを眺めながらランチやディナー、アフタヌーンが楽しめます。
横に広がるのは、歴史ある芝公園
東京タワーの横にある芝公園ですが、面積は約122,501㎡と広大です。
六本木散歩で紹介した、東京ミッドタウン裏に広がる檜町公園が約14,100㎡なので、檜町公園の約8.7倍の広さです。
上の地図の赤線内のエリアのうち、グレーの斜線が入っていない部分が芝公園です。
芝公園は、日本で最も古い公園の1つで、1873年に開園しました。
もともとは、上の地図のグレーの斜線部分も敷地内でしたが、終戦後に政教分離によって増上寺や芝東照宮などの境内が取り除かれ、ドーナツのように中央に穴があいた公園になりました。
芝公園駅近くには、都内最大級の古墳である芝丸山古墳や、伊能忠敬が測量を始めた起点を標した伊能忠敬測地遺功表があり、芝公園駅と御成門駅の中間あたりには、1393年創建の浄土宗の七大本山の1つである増上寺と、徳川家康が祀られている芝東照宮があるので、歴史好きな方は昼間に散歩すると楽しめると思います。
『歴史に詳しいわけではないが、増上寺は聞いたことがある』という方は、TVのニュース番組やSNSで見たことがあるのかもしれません。
有名アーティストがライブを行ったり、たくさんのキャンドルが並べられる七夕祭りなどが開催されたりする寺院なので、夜にライトアップされた大きな寺院と東京タワーが映し出される光景に見覚えがある方も多いのではないでしょうか。
座って眺められる穴場スポット
今回の散歩コースに話を戻します。
引き続き白山祝田田町線沿いをまっすぐ進むと、東京タワーがさえぎるものなく大きく見えます。
写真の右手奥に見える高層ビルは、愛宕グリーンヒルズと虎ノ門ヒルズのビル群です。
どちらもヒルズで森ビルなので、よく見ると森ビルのロゴの「M」マークが青白く光っているのが見えると思います。
写真左手にも「M」マークのビルが見えますが、こちらは六本木一丁目駅と神谷町駅の間あたりにあるアークヒルズ仙石山森タワーです。
東京タワーとその周辺の夜景を存分に楽しめるのが、今回の散歩コースの醍醐味です。
暗くて分かりづらいですが、左手の階段を上ると芝公園 18号地に入れます。
東京タワーを座って眺められて、夜は人が少ない穴場なので、ひとり散歩やデートで休憩したい時におすすめです。
おすすめ撮影スポットとライトアップの豆知識
芝公園 18号地へ繋がる階段の横を通り過ぎると、東京タワー下という交差点に着きます。
今回の散歩コースではここで左折しますが、直進すると左手にもみじ谷があります。
その名のとおり、紅葉を楽しめる公園で、東京タワーと紅葉を同時に見ることができます。
夜間に紅葉のライトアップをしていないので、こちらも芝公園付近と同様に昼間に散歩することをおすすめします。
東京タワー下の交差点を左折し、東京タワーに続く坂を上り始めます。
坂を上るほど写真に人が写り込みやすくなるので、このあたりで写真を撮っておいたほうがきれいに撮影できると思います。
撮影日は定番のライトアップでしたが、ほかのライトアップの日もこの坂を上りながら見ると本当にきれいです。
歩道脇に植えられている木々の葉のすきまからライトアップがキラキラと光り、イルミネーションのような感覚で楽しめます。
ただし、歩道脇の木々は落葉樹で、11月〜3月下旬頃まで葉が落ちてしまっているので、冬は定番ライトアップ日/時間を狙って見に行くのがおすすめです。
東京タワーのライトアップですが、季節と日/時間によって変化します。
まず、季節による変化では、定番のオレンジ色のライトアップ「ランドマークライト」が変わります。
どちらもオレンジ色のライトアップですが、7月7日〜9月は夏バージョン、10月〜7月6日は冬バージョンで色味が異なります。
使用しているライトの種類も違い、夏バージョンはメタルハライドランプというシルバーライト、冬バージョンは高圧ナトリウムランプを使用しています。
夏バージョンが見られるのは3ヶ月間だけなので、夏に東京タワー付近に行く用事があったらぜひ見てみてください。
続いて、日/時間による変化では、「インフィニティ・ダイヤモンドヴェール」というライトアップが変わります。
以前から日/時間によって変わるライトアップはありましたが、2019年10月にこちらのライトアップに変わったことで、ライトアップの色の幅や動きが増えました。
月によってテーマの色があり、毎週月曜日の日没〜22時までその月のインフィニティ・ダイヤモンドヴェールのライトアップが楽しめます。
また、正月やバレンタインデー、ゴールデンウィークなどのイベントや、満月、ピンクリボンデーなどでもライトアップが変わりますが、22時〜0時、0時30分〜日の出(※0時30分〜はライトアップしない日もあり)は定番ライトアップのランドマークライトに戻ります。
上の写真は、ゴールデンウィーク限定の7色に光るライトアップです。
ランドマークライトが見たい方は、22時まで展望台(メインデッキ、トップデッキ)やディナーで時間を潰すことをおすすめします。
ちなみに、インフィニティ・ダイヤモンドヴェール、ランドマークライトともに、0時過ぎに緑色にきらきらと光って消灯します。
線香花火のようできれいなので、消灯する瞬間もぜひ見てみてください。
展望台の入場料は、150m地点にあるメインデッキが大人1,200円、250m地点にあるトップデッキは、トップデッキツアー+メインデッキ入場料で大人3,000円(Webで事前予約すると2,800円)です。
営業時間は、新型コロナウイルス感染拡大防止の関係で時期によって異なるので、公式ホームページを確認してください。
ディナーですが、東京タワー内や最寄り駅付近(赤羽橋駅、神谷町駅、御成門駅、芝公園駅、大門駅、浜松町駅)は、ほとんどが安い価格帯のチェーン店です。
チェーン店でない飲食店に行きたい場合は、六本木方面に向かうと飲食店がたくさんあります。
徒歩20〜30分、電車は神谷町駅から日比谷線で1駅ですぐ着きます。
六本木には、焼肉や居酒屋、ハンバーガー、夜まで開いているカフェなど、ディナーの選択肢がかなりあるので、ひとり散歩やデートでチェーン店でない飲食店に行きたい場合は、六本木まで出ることをおすすめします。
『六本木に出たら、また東京タワーに戻るのが面倒…』という場合は、六本木散歩の記事で紹介した外苑東通りに出れば、東京タワーがきれいに見えます。
余談ですが、ディナーを近場で済ませたい場合は、東京タワーから神谷町駅方面に向かって5分歩くとナポリスタカというイタリアンがあります。
2022年の「世界のベストピッツェリア100」にランクインしたイタリアンで、ピザの本場ナポリが認めたピザが食べられます。
ただ、月曜日・火曜日が休業日であることが多いのと、人気店なので、行く前にGoogleマップで休業日と混雑状況を確認することをおすすめします。
東京のシンボル・東京タワーに到着
今回の散歩コースに話を戻します。
坂の中腹あたりまで上ると、開けた場所に出ます。
ここが、東京芝とうふ屋うかいです。
有名なお店なので、聞いたことがある方も多いと思います。
日本庭園がある格式高いお店で、個室もあるので、顔合わせや接待、誕生日のちょっと贅沢なランチ・ディナーなど、特別なシーンで利用されることが多いです。
もともとボーリング場があった場所で、2005年に開店しました。
食事をするには少しハードルが高いですが、お土産処では名物の「くみあげとうふ」をはじめとする豆腐や厚揚げ、クッキーなどがリーズナブルに購入できるので、お土産を買って家で楽しむのもおすすめです(参照:お土産処|東京 芝 とうふ屋うかい − 東京 芝 とうふ屋うかい)
東京芝とうふ屋うかいの横を通り過ぎ、引き続き坂を上ります。
東京タワーがますます大きく見え、だいぶ見上げないと先端が見えないほどです。
坂を上りきり、東京タワーの裏手に着きました。
東京タワーに沿って道なりに右手に進むと、展望台や飲食店・お土産屋が並ぶフットタウンへの入口があります。
また、東京タワーの左手には麻布台ヒルズ 森JPタワーの建設中の様子が見えています。
東京タワーは、1958年に開業しました。
もともと関東平野一帯のTV・ラジオの総合電波塔として使用されていましたが、東京スカイツリー®完成後はその役目を終え、現在は予備電波塔として使用されています。
高さは333メートルで、完成当初は日本一高い建造物でしたが、着工からわずか1年半という短期間で完成しました。
設計者は、名古屋テレビ塔やさっぽろテレビ塔など鉄塔の設計を多く手掛け、「塔博士」の異名を持つ内藤多仲、照明デザイナーは、レインボーブリッジや日本武道館、函館市や長崎市の景観照明なども手掛けた、日本の照明デザイナーの第一人者である石井幹子です。
照明デザイナーという職業に聞き馴染みがない方もいるかと思いますが、日本にまだ道路や商業施設の照明しかなかった時代にライトアップという概念を持ち込み、数々の日本の有名建造物を印象づける照明と夜景を生み出した偉人です。
完成当初は石井幹子の照明ではなく、「東京タワー 昔 ライトアップ」などでGoogle検索すると見ることができますが、まったく印象が違って驚く方も多いと思います。
また、六本木ヒルズ〜東京ミッドタウンを散歩した時に、六本木交差点にある石井幹子の『六本木 ライト・ストリーム』を見ました。
東京タワーは、だいたい4km圏内(恵比寿や白金高輪、田町など)でさえぎる建物がなければ、見えることが多いです。
日々変わる街並みと東京のシンボル・東京タワーが生み出す夜景を楽しみましょう。
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東京の街や散歩が好きで、いろんな街の雰囲気やおすすめのお店が知りたい方には漫画『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』がおすすめです。
ただおすすめスポットを紹介するのではなく、その街の空気感が感じられる景色や描写が多いので、あまり行ったことのない街でも読み終わる頃には散歩したくなっています。
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2021年に、続編の『それでも吉祥寺だけが住みたい街ですか?』も発売されています。
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