散歩動画
散歩マップ
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今回の散歩コースは、明治神宮外苑と赤坂御所の下を横に伸びるオレンジ色のルート。
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散歩コース詳細
スポーツの気配を感じる、外苑前駅
東京メトロ銀座線 外苑前駅2a出口から散歩開始です。
2a出口から見て左手に進むと、スタジアム通りに出ます。
少し歩くと明治神宮野球場があり、さらに進むと新国立競技場の裏手に着きます。
今回の散歩コースでは、2a出口から見て右手に進みます。
白い網目のような屋根部分は、左にあるエスコルテ青山(NTT東日本青山ビル)のものです。
青山通りに出ました。
道路を挟んで向かい側には、外苑前駅1b出口が見えます。
1b出口の左側にある路地を入ると、隈研吾建築都市設計事務所があります。
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先程触れた新国立競技場やエスコルテ青山の設計は、隈研吾によるものです。
左に曲がり、青山通りを明治神宮外苑のほうへ向かって散歩します。
道路を境に、上の写真で見て左側が北青山、右側が南青山に分かれています。
青山通りは、永田町と渋谷を最短距離で一直線に繋いだような通りです。
最高裁判所の近くにある三宅坂交差点を起点とし、赤坂見附駅や青山一丁目駅、外苑前駅、表参道駅の駅前を通って、渋谷駅まで繋がっています(参照:青山通り – 道路WEB)
引き続きまっすぐ進むと、左手に青山OM−SQUAREという複合ビルがあります。
テナントはオフィスが中心で、レストランは数軒ある程度ですが、高級ステーキ店であるウルフギャング・ステーキハウスのなかでもラグジュアリーラインであるウルフギャング・ステーキハウス シグニチャーが入っています。
ほかのウルフギャング・ステーキハウスと同様に、ランチなら3,000円程度のステーキやハンバーガーがあるので、気になる方はまずはランチから試してみてください。
青山OM−SQUAREを通り過ぎると、薄い茶色の大きな建物があります。
これが、伊藤忠商事株式会社の本社です。
このあたりは伊藤忠商事株式会社の建物がいくつか並んでいて、本社ビルの先にはITOCHU SDGs STUDIOという子どもが無料で遊べるボールプールやトランポリン、ブロックのおもちゃなどがあるエリアやレストラン、アートの展示がある施設があります。
明治神宮外苑の歴史・未来に思いを馳せる
ITOCHU SDGs STUDIOを通り過ぎると、明治神宮外苑があります。
入口から明治神宮外苑軟式球場までは、全長300mの立派ないちょう並木になっています。
上の写真は、2024年11月下旬に撮影しました。
紅葉が見頃される時期に行きましたが、例年より寒くなるのが遅かったため、まだ完全に黄色には色付いていませんでした。
平日の夕方頃でも混んでいたので、土日の日中は人混みを覚悟して行ったほうがよさそうです。
上の写真は、2024年11月初旬の紅葉する前に撮影しました。
紅葉する前の青々とした緑のいちょう並木もまた美しいです。
明治神宮外苑は、1926年に創建された絵画館や球場、アイススケート場などからなる施設です。
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もともと、1920年に明治天皇と皇后の昭憲皇太后を祀る神社として明治神宮ができました。
その後、内苑は国費で、外苑は国民の献金と献木で造られました。
明治神宮外苑といえば明治神宮野球場のイメージが強いですが、メインは聖徳記念絵画館です。
明治天皇・昭憲皇太后のご遺徳を永く後世に伝えることを目的に、御事蹟を描いた絵画が時系列に沿って観られます。
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最近では、再開発が及ぼすいちょう並木への影響が毎日のように議論されています。
いちょう並木自体は残されますが、明治神宮野球場の移設によって枯れる懸念があるようです。
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再開発が完了するのは2035年11月の予定です。
歴史ある美しいいちょう並木を保ったまま、生まれ変わってほしいものです。
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※参考文献※
明治神宮外苑の歴史については、下記HPより学ばせていただきました。
それぞれ詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。
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上の写真も、2024年11月初旬に撮影したものです。
明治神宮外苑のいちょう並木は、四谷角筈線(よつやつのはずせん)という道路です。
四谷と西新宿を、間にある明治神宮外苑を経由してU字に繋ぐ短い通りです。
「角筈(つのはず)」とは、四谷角筈線の終点・西新宿〜歌舞伎町、新宿三丁目までを指す昔の地名です(参照:「角筈」「十二社」(新宿区) 住居表示で消えた地名 − 産経ニュース)
明治神宮外苑のいちょう並木を横目に、今回の散歩コースではそのまままっすぐ進みます。
横断歩道を渡ると、道路を挟んで右手に楽天クリムゾンハウス青山があります。
楽天とえば二子玉川ですが、こちらには楽天カード株式会社や楽天生命保険株式会社などが本社を置いています。
そのまま右方向を見ながら歩いていると、奥にタワーマンションが見えます。
これは、パークコート青山ザ・タワーです。
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三井不動産が手掛ける「パークコート ザ タワー」シリーズを代表する26階建ての高級マンションです。
写真では分かりづらいですが、建物全体が描くゆるやかなカーブとガラス使いが特徴です。
左側に見切れている薄い茶色のビルは、株式会社帝国データバンクの本社ビルです。
正面から見た株式会社帝国データバンク本社ビルです。
青山一丁目の二大ランドマーク
引き続きまっすぐ進み、東京メトロ銀座線/半蔵門線、都営大江戸線 青山一丁目駅1出口に着きました。
外苑前駅〜青山一丁目駅までは、歩いて10分かからないぐらいの近さです。
左手奥に見える水色の大きなビルは、六本木ヒルズです。
六本木ヒルズは、六本木ヒルズ〜東京ミッドタウンを散歩した時に歩きました。
斜向かいには、新青山ビル(青山ツインタワー)があります。
1978年竣工の複合ビルで、青山一丁目のランドマーク的存在です。
新青山ビルの斜め右後ろにそびえ立つ建物は、パークアクシス青山一丁目タワーです。
先程見たパークコート青山ザ・タワーと同じ三井不動産のタワーマンションです。
青山一丁目駅1出口の後ろに目を向けると、スターバックスコーヒーがあります。
このスターバックスコーヒーが入るビルが、青山ビルヂングです。
1972年竣工で、このビルがあったことで先程見た新青山ビルに「新」が付いたと言われています。
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新青山ビルと同じくオフィスが中心の古い複合ビルですが、地下1階のレストランフロアは2018年にリニューアルしました。
3つ星レストランで副料理長を務めた米澤文雄シェフが手掛ける、熟成肉のレストラン・THE BURNや、兵庫県西宮発で食べログ評価3.69(2024年11月現在)の人気うどん店である手打うどん いわしやなど、名店が並んでいます。
青山通りを縦断するのが、外苑東通りです。
六本木〜江戸川橋、早稲田付近までを繋ぐ長い通りです。
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道路を挟んで向かい側に見える緑は、赤坂御所のものです。
また、写真で向いている方向とは反対に行くと、青山霊園や東京メトロ千代田線 乃木坂駅があります。
青山通りに端正なたたずまいのビルが並ぶ理由
青山一丁目駅1出口の向かい側にある赤坂警察署 青山一丁目交番のほうに向かって、横断歩道を渡ります。
引き続き青山通りをまっすぐ進みます。
左側にある石垣の先に、赤坂御所があります。
青山通り沿いは端から端までこの高い石垣と木で覆われており、中の様子を窺い知ることはできません。
参観できるのは、中央線(快速)、中央・総武線(各駅停車) 四ツ谷駅から5分ほど歩いたところに入口がある迎賓館赤坂離宮のほうです。
門の外から撮影しているので分かりづらいですが、宮殿のような立派な造りが美しい建物です。
毎週水曜日以外は参観できるので、気になる方はぜひ行ってみてください。
今回の散歩コースに話を戻します。
引き続きまっすぐ歩いていくと、右手にさまざまな建物が見えてきます。
まず、右手前で見切れている薄ベージュ色の低い建物は、在日カナダ大使館です。
このあたりから住所は赤坂になります。
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続いて、中央奥にある屋根のような外観頂部が特徴のビルは、赤坂パークビルです。
すぐ裏には、TV番組で見かけるTBSのあの大きな本社ビルがあります。
赤坂パークビルより手前の左寄りにあるタワーマンションは、パークコート赤坂ザ・タワーです。
パークコート赤坂ザ・タワーも、「パーク」シリーズなので三井不動産です。
最後に、左手前にあるグレーのガラス張りのようなビルは、草月会館です。
草月会館は、1977年に竣工しました。
設計は、代々木第一体育館や東京カテドラル聖マリア大聖堂、東京都庁舎第一本庁舎などを手掛けた建築家の丹下健三です。
コンサートやお笑いライブなどを行う多目的ホールである草月ホールのほか、アーティストのイサム・ノグチが制作した石庭や、草月流いけばなの展示や展覧会を行う草月プラザが入っています。
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草月会館には、イサム・ノグチの石庭と高橋是清翁記念公園の緑の2つの絶景が見られるCONNEL COFFEE by bondolfi boncaffeというカフェがあります。
ただ、平日10時~18時しか営業していないので、平日仕事の方は有給の時に行ってみてください。
草月会館を通り過ぎ、引き続きまっすぐ進みます。
少し進むと、右手に薄いベージュ色の大きなビルが見えます。
これは、赤坂ガーデンシティというオフィスビルです。
青山通りを歩いていると、見事に茶系もしくはガラス張りの建物しかないことに気付きます。
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これは、美しい街路を守ることを目的に、青山通り周辺景観形成特別地区として景観のガイドラインを設けているからです。
青山通りで建物を建てたり、改築、外観の模様替えなどをする場合は、届出を出して認められる必要があります。
赤坂ガーデンシティの先には、赤坂コミュニティぷらざがあります。
区役所やジム、落語やコンサートが行われる赤坂区民センターなどが入っています。
赤坂コミュニティぷらざの隣にある低い建物は、警視庁 赤坂警察署です。
警察署も景観ガイドラインに沿って、落ち着いた色の外観になっています。
界隈を賑わすとらや 赤坂店、豊川稲荷東京別院へ
警視庁 赤坂警察署の先には、とらや 赤坂店があります。
外観の連なって弧を描くガラスと、内観の贅沢な木材使いの調和が美しい建築は、建築家の内藤廣が設計しました。
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内藤廣は複数のとらや店舗の設計をしており、京都一条店や東京ミッドタウン店も内藤によるものです。
代表作には、東京メトロ銀座線 渋谷駅、島根県芸術文化センター「グラントワ」、鳥羽市立海の博物館などがあります。
とらや 赤坂店のように、曲線美と惜しげもなく使われた木材が光る建築が多いので、気になる方はほかの建築も調べてみてください。
また、とらやといえばお詫びの品というイメージですが、その実は室町時代から皇室御用達の品を作る由緒正しき和菓子屋です。
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創業から明治に入るまでは京都にありましたが、1869年の東京遷都に伴って天皇にお供する形で東京に進出した歴史があります。
お詫びの品として定着した理由は、とらやの箱に現金が入った封筒を入れる、もしくは箱に札束を敷き詰めて渡すという昔から政界を中心にある文化が関係している可能性がありますが、実際のところは分かりません。
そのまま右方向を見たまま歩いていると、前面ガラスで外観頂部がひし形のビルがあります。
これは、大手映像制作会社である株式会社東北新社の本社ビルです。
株式会社東北新社のほかに、クロス新宿ビジョンにある3Dの猫が動き回る「新宿東口の猫」を制作した株式会社オムニバス・ジャパンなどが本社を置いています。
とらや 赤坂店の斜向かいには、豊川稲荷東京別院があります。
愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院の別院です。
正式名称は「妙嚴寺」ですが、お祀りしている豐川吒枳尼眞天(とよかわだきにしんてん)が白い狐にまたがっていたことから、豊川稲荷と呼ばれるようになったそうです(参照:当山の歴史 | 豊川稲荷)
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江戸時代から商売繁盛のご利益を求めて庶民が参拝していたことから、東京別院では芸能人がよく参拝しています。
境内にある家元屋(いえもとや)という定食・お土産屋のいなりずしは、木村拓哉さんがTV番組で美味しすぎると紹介したことで話題になりました。
ほかにもジャニーズのアイドルが初詣などで参拝することから、ファンの間では聖地として参拝する人が多いそうです。
豊川稲荷東京別院の手前には、弾正坂という坂があります。
このあたりに吉井藩松平家の屋敷があり、松平家が代々警察機関である弾正台(だんじょうだい)の次官・弾正大弼(だんじょうだいひつ)に任ぜられることが多かったため、坂の名前になったそうです(参照:港区ホームページ/弾正坂)
次回は、豊川稲荷東京別院から東京メトロ銀座線/丸ノ内線 赤坂見附駅まで歩きます。
紀尾井町にあるホテルニューオータニ(東京)や東京ガーデンテラス紀尾井町も弁慶濠越しにきれいに見えるので、冬にはイルミネーションが楽しめる散歩コースです。
【赤坂見附】散歩コース:豊川稲荷東京別院から、青山通り沿いに赤坂見附駅まで歩く
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東京の街や散歩が好きで、いろんな街の雰囲気やおすすめのお店が知りたい方には漫画『吉祥寺だけが住みたい街ですか?』がおすすめです。
ただおすすめスポットを紹介するのではなく、その街の空気感が感じられる景色や描写が多いので、あまり行ったことのない街でも読み終わる頃には散歩したくなっています。
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