散歩動画
散歩マップ
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今回の散歩コースは、豊川稲荷東京別院の下から赤坂見附駅に伸びる赤オレンジ色のルート。
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散歩コース詳細
前回の記事の振り返り
前回の記事(外苑前・青山一丁目散歩コース:さまざまな建築や緑が楽しめる、品格ある青山通りを歩く)では、外苑前駅から青山通り沿いに豊川稲荷東京別院まで歩きました。
明治神宮外苑の緑や新青山ビル(青山ツインタワー)、草月会館、とらや 赤坂店などの青山通りらしい端正な建築を楽しめる散歩コースでした。
豊川稲荷東京別院から散歩スタート
今回の記事は、豊川稲荷東京別院の前から東京メトロ銀座線/丸ノ内線 赤坂見附駅に向かって歩き始めます。
豊川稲荷東京別院のご利益やいなりずしについては、前回の記事(外苑前・青山一丁目散歩コース:さまざまな建築や緑が楽しめる、品格ある青山通りを歩く)で触れました。
豊川稲荷東京別院の前にある横断歩道を、青山通り沿いに反対側に渡ります。
渡る前の歩道側に目を向けると、熱線反射ガラスで外の風景が反映している窓とグレーのフレームが特徴的なビルが見えます。
これは、赤坂センタービルディングという2012年竣工のオフィスビルです。
赤坂センタービルディングの奥には、白いフレームのビルが2つ続きます。
どちらも鹿島建設が手掛けるビルで、手前は鹿島建設株式会社の本社ビルです。
奥の背の高いビルは、AKASAKA K-TOWER(赤坂Kタワー)です。
オフィスと住宅からなる複合施設で、30階建ての高層ビルです。
赤坂見附が誇る、二大行列店
引き続き赤坂見附駅に向かって歩きます。
目の前にある茶色の建物は、国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスです。
国際医療福祉大学東京赤坂キャンパスの手前には、牛鳴坂があります。
坂名の由来は、昔この通りが悪路で、牛車の牛が苦しんで鳴いたことから付けられたそうです。
AKASAKA K-TOWERの向かい側あたりまで来ました。
オーダースーツ店のBIGVISIONの手前を右に曲がると、一ツ木通りに入ります。
一ツ木通りには飲食店がひしめきあっていますが、有名な行列店が2つあります。
1つ目は、しろたえという洋菓子店です。
1976年創業の老舗洋菓子店ですが、現在も行列が絶えない人気店です。
店内でのイートインは予約不可ですが、ケーキの購入は電話予約可能なので、事前に予約しておけば並ばずに購入できます。
2つ目は、蕎麦きり みまきというそば屋です。
こちらも昼夜問わず行列ができる人気店ですが、どちらも遅めの時間帯ならあまり並ばずに入れたりするので気になる方はぜひチャレンジしてみてください。
なお、一ツ木通りをまっすぐ進むのが東京メトロ千代田線 赤坂駅への1番の近道です。
江戸時代から続く紀尾井町とイルミネーション
AKASAKA K-TOWERを過ぎると、一気に視界が開けます。
3つの高層ビルがそびえ立っていますが、左からホテルニューオータニ(東京) ニューオータニ・ガーデンタワー、ニューオータニガーデンコート、東京ガーデンテラス紀尾井町 紀尾井町タワーです。
いずれも、江戸城の外濠・弁慶濠を挟んで向こう側にある紀尾井町のビルです。
ホテルニューオータニ(東京)は、1964年に日本初の高層ホテルとして誕生しました。
同年開催の東京オリンピックのために、政府からの要請を受けて建設されました。
東洋一と称されたほどの規模と世界中の賓客を招くにふさわしい品格・設備から、過去3回の東京サミットではメイン会場に選ばれました。
また、ホテルニューオータニ(東京)内にあるラグジュアリーホテル「エグゼクティブハウス 禅」は4年連続で5つ星、1964年の開業当時からあるザ・メインは3年連続で4つ星を受章しています。
ホテルオークラ東京、帝国ホテル 東京とともに、ホテル御三家として日本を代表する高級ホテルです。
なお、帝国ホテル 東京については、日比谷公園〜東京駅まで散歩した時に歴史や施設について触れました。
ホテルニューオータニ(東京)の見どころは、日本庭園です。
面積は3万㎡以上で、六本木散歩で紹介した、東京ミッドタウン裏に広がる檜町公園が約14,100㎡なので檜町公園が2つ入る大きさです。
江戸時代に加藤清正の下屋敷として知られるようになったこの場所は、井伊家の中屋敷、伏見宮家の邸宅と家主と姿を変えながら受け継がれてきました。
終戦後、「この由緒ある土地を守りたい」とホテルニューオータニ(東京)創業者・大谷米太郎が買い取ったことで、ホテルニューオータニ(東京)の日本庭園が生まれました。
昼の景色も壮観ですが、夜のライトアップも幻想的で美しいです。
照明デザイナーは、東京タワーやレインボーブリッジ、日本武道館などを手掛けた石井幹子です。
石井幹子については、東京タワー散歩の時にも触れました。
また、六本木ヒルズ〜東京ミッドタウンを散歩した時に、六本木交差点にある石井幹子の『六本木 ライト・ストリーム』を見ました。
ホテルニューオータニ(東京)の日本庭園は、6時~22時まで無料で入れるようになっています。
毎年冬には、都内ホテルで最大規模のイルミネーションも行っているので、近くに来た際はぜひ立ち寄ってみてください。
東京ガーデンテラス紀尾井町は、2016年にオープンした複合施設です。
もともとグランドプリンスホテル赤坂、通称「赤プリ」があった場所で、バブル時代にはカップルがクリスマスに特別な夜を過ごそうと予約が殺到しました。
現在は、オフィスとホテル、商業施設、住宅からなる大型施設で、オフィスフロアにはLINEヤフー株式会社の本社が入っています。
また、東京ガーデンテラス紀尾井町もイルミネーションに力を入れています。
施設内から見てももちろんきれいですが、赤坂見附側から弁慶濠越しに見てもとてもきれいです。
ホテルニューオータニ(東京)の道を挟んだ向かい側にあるので、イルミネーション鑑賞のはしごをするのもおすすめです。
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※参考文献※
ホテルニューオータニ(東京)の歴史については、公式HPより学ばせていただきました。
詳しく知りたい方は、ぜひ覗いてみてください。
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赤坂・赤坂見附ゆかりの地へ
今回の散歩コースに話を戻します。
引き続き青山通り沿いをまっすぐ進むと、赤坂見附駅が見えてきます。
赤坂見附駅A出口前に着きました。
左手に進んで弁慶橋を渡ると、紀尾井町です。
ここからでも、東京ガーデンテラス紀尾井町のオレンジ色のイルミネーションが少し見えます。
ここから左手に進んだところにある紀伊国坂は、赤坂の地名の由来になったと言われる場所です。
諸説ありますが、紀伊国坂に茜草(あかねぐさ)が生えていたことから赤根山(あかねやま)と呼ばれるようになり、赤根山に上る坂=赤坂になったと言われています。
赤坂見附は、赤坂にあった江戸城の城門名がそのまま地名となりました。
東京メトロ有楽町線/半蔵門線/南北線 永田町駅9a出口の前には、赤坂見附(赤坂門)当時の石垣が残っています。
赤坂見附駅は、永田町駅と改札内で繋がっています。
このあたりは駅が密集しており、永田町駅以外にも赤坂駅や東京メトロ銀座線/南北線 溜池山王駅、東京メトロ丸ノ内線/千代田線 国会議事堂前駅も徒歩10分かからずに行けるぐらいの近さです。
右手には、商店街があります。
この商店街は、エスプラナード赤坂通りと言います。
エスプラナード赤坂通りにも飲食店が多く建ち並んでいます。
今回の散歩コースでは、赤坂見附駅A出口前の脇にある赤坂警察署 赤坂見附交番の前を通って外堀通りに出ます。
交番横の階段を上らずに、脇にある道を通ります。
外堀通りに出ました。
目の前に見えるのは、東急プラザ赤坂です。
2023年10月末に閉館し、12月から解体が始まりますが、解体後の予定は未定です。
東急プラザ赤坂の裏には、衆議院議長と参議院議長それぞれの住宅兼会談・接遇の場である公邸と、メキシコ大使館があります。
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次回は、東急プラザ赤坂の前から赤坂駅まで歩きます。
赤坂駅前の賑わいやさくら坂からの眺望、TBS・赤坂サカスのイルミネーションを楽しみながら、いまの姿からは想像がつかない歴史についても知る散歩コースです。
【赤坂見附・赤坂】散歩コース:TBS・赤坂サカスを目指して、歴史的な事件の現場と聖地を歩く
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